古川 大輔
職種 | 看護師 |
---|---|
担当診療科・専門 | 救急科 |
プロフィール | 大学卒業後、療養病院で約6年間勤務。高齢者とのふれあいを通じて医療のやりがいに目覚め、一念発起して看護師を志す。現在は東京ベイ・浦安医療センターにて救急医療に携わる。最近の趣味は料理。 |
夜間・休日往診に取り組む理由
救急医療の最前線で働く看護師として、以前から「不要不急の救急要請を削減したい」と考えていました。救急医療は本来、緊急性の高い重症の患者さんのために存在するものですが、その緊急性の有無、症状の軽重を患者さんやご家族が判断することは難しいものです。急な病気やケガの際にも「救急車を呼ぶ」以外の選択肢があることを広く知っていただき、救急医療の現場の負担を少しでも軽減できればとの想いで夜間・休日診療に取り組んでいます。
往診時に心がけていること
大切にしているのは、患者さんとそのご家族に安心感をもたらす雰囲気づくりです。明るくはきはきと挨拶をする。冷静に落ち着いて話を聞く。患者さんとご家族の日常生活の場にお邪魔しているという意識を忘れないようにしています。また患者さんの想いや訴えを十分に引き出すことも、看護師に求められる重要な役割だと考えています。医師に直接伝えづらいことでも、看護師になら打ち明けられることはよくあること。患者さんの心の機微に敏感でありたいですね。
患者さんへメッセージ
困ったことがあったら、気軽に呼んでください。救急車を呼ぶべきか、翌日まで経過を観察したほうがいいのかと考えを巡らせてみても、実際にプロである医療従事者の診療やアドバイスを得なければ、状況は何ら変わりません。ですから、困ったときにはすぐに気軽に連絡をください。また、こうした診療スタイルを定着させていくことが救急医療の現場の負荷を和らげ、ひいては医療資源の効率的な配分のためにも大切です。患者さんはもちろん、医療従事者にとっても大きなメリットをもたらす取り組みになると信じています。