橋野 伸
職種 | 医師 |
---|---|
担当診療科・専門 | 外科・内科(救急医療) |
プロフィール | 大学卒業後、救急医療の現場を中心にして研鑽を積む。現在は三次救急医療機関の病院で、外傷や疾患で重篤な状態にある患者の診療にあたる。 |
夜間・休日往診に取り組む理由
私はこれまで、救急の現場を中心に経験を積んできました。夜間・休日往診は「一次救急」にあたり、軽症の患者さんがメインです。ただ、時には重症例もありますし、自分の経験を生かしつつ広い目を養えると考えて夜間・休日往診を行っています。実際の現場ではさまざまな方がいらっしゃいます。中には、長く病院に行くことを嫌がった結果症状が悪化し、ご家族からの電話で診察できた例もありました。ご自分で大丈夫だと思ってもそうでないことがあるので、夜間・休日往診を通じてお役に立てたらと考えています。
夜間・休日往診の際に心がけていること
一番求められているのは患者さんが安心されることだと思うので、診療だけでなく、できるだけ不安を取り除くような声がけをしたり、ご家族の心配事も聞いたりすることを心がけています。これまで経験してきた救急医療の現場で大切にしていることと基本は一緒です。加えて、夜間・休日往診ではご自宅に入っていき患者さんと距離が近くなる分、「不安を解消する」という点は、より意識しているところです。病院での診療と比べて一人ひとりにかけられる時間が長いことから、患者さんを診ることに専念できると思っています。
患者さんへメッセージ
大きい病院であれば、「その程度なら様子を見てください」と夜間の受診を断られてしまうケースが少なくないだろうと思うのです。それぞれの医療機関には役割がありますから、断らざるを得ない場合があるのも仕方がないことかもしれません。そういうときに、一次救急を担う夜間・休日往診のシステムはとても有用ですし、患者さんにはぜひ活用していただきたいです。私も往診を通して、「病院に行くのは駄目なのかな」と困っている方々の力になれたらと思っています。