新型コロナウイルス感染症の流行
地域医療現場の混乱
発熱患者の診療拒否
受診難民の発生
受入病院が見つかりづらい
救急病院における受入制限
コロナも、そうでない病気も夜間休日往診の必要性が拡大
患者さんを守るための、医師・医療スタッフの安全対策
医師、看護師、専属ドライバーを含めたすべてのスタッフに対して、検温や、倦怠感の有無の確認といったメディカルチェックを毎日行っています。 また、患者さんとの濃厚接触を避けるため、すべての医師がN95マスクを装着するほか、医療用ガウン、医療用アイシールド、医療用ヘアキャップ、医療用ゴム手袋、サージカルマスクといった防護具は使い捨てとし、往診で使用した器具はすべて消毒してから往診車に入れるなど、徹底した感染症対策を講じています。
新型コロナウイルス感染症の検査・診療
新型コロナウイルス感染症への感染が疑われる人、また、すでに陽性の診断を受け自宅療養中の人に対して、往診し、症状の確認や症状に応じた適切な処置を行います。
感染が疑われる場合
新型コロナウイルス感染症は、急激に悪化する可能性のある病気です。そのため、患者さんから電話で症状を聞き、息苦しさを覚えるなどの呼吸器症状があったら、すぐに往診します。高熱がある場合も往診しますが、どちらかというと「呼吸器症状の有無」が重視されます。発熱が37.5℃以下で、息苦しさがなければ、電話相談やオンライン診療で対応することも。往診時、医師が必要と判断した場合は、PCR検査または抗原検査を実施します。検査は公費となるため、患者さんの費用負担はありません。
検査すべき主な症状
- 咳、息苦しさなどの呼吸器症状
- 37.5℃以上の発熱
- パルスオキシメーターで動脈血酸素飽和度(SpO2)が94%以下
感染が認められた場合
検査の結果、陽性と判明した場合、医療機関や往診事業者が担当地域の保健所に「新型コロナウイルス感染症発生届」を提出します。その後、保健所から患者さんに対してフォローアップの連絡を行いますが、医療機関や往診事業者からも並行してフォローアップの電話をします。
罹患中の人への治療
通常の診察に加えて、酸素濃縮器の設置・運用、点滴、薬の処方が可能です。治療はすべて公費となるため、患者さんの費用負担はありません。全国の地域で対応しています。
診療に用いる器具/実施できること
酸素濃縮器を用いて酸素吸入を行うほか、脱水症状がある場合には点滴を打つなどします。通常の往診と同じく、エックス線やエコー検査で肺炎の所見を確認したり、携行する70種類以上の医薬品の中から適切な薬をその場で処方したりすることも可能です。